主演:浅倉舞
タイトル:快感エロトピア’92 美女と性獣
メーカー:h.m.p
レーベル:tiffany
発売日:1992年11月13日
監督:笠井雅裕
今回はAV界のゴーストこと美女と性獣について書きます。
この作品は完全にドラマ仕立てで、最初から最後まで内容を書くととんでもなく長くなるので、本意ではないのだけど途中だけレビューします。

浅倉舞は交通事故で死んじゃうんだけど、婚約者(若かりし頃の加藤鷹)のことが忘れられず成仏できずにいた。
半年後、幽霊となった浅倉舞は以前自分が働いていた職場で婚約者のことを想いオナニーに耽っていた。そこに当時の上司と同僚が現れ(浅倉舞は幽霊なので当然見えない)、パソコンのデータを改ざんし自分の口座に会社の金を振り込むという悪さをしようとしていた。
翌日、悪い上司を懲らしめるため会社に現れた浅倉舞は、上司の服を脱がしていき、ついにはSEXを始めてしまう(幽霊と人間がSEXできんのか、とか野暮なことは1ミリも考えちゃ駄目だ)。誰も幽霊である浅倉舞の姿は見えないので、はたから見れば上司が一人で勝手に性器を出し、腰を振っているだけなのであった。
この一件で上司の立場は地に堕ち、会社には平和が戻った。


自分の勉強不足もあるかもしれないが、今まで二十数年間生きてきて、幽霊というテーマを捉え、それをここまで有効に活用した作品を俺は知らない。これだけ細分化が進んだ現代のAV界に於いても、だ。
そういう意味では歴史的に見ても、このシーンの価値は十分あると思う。

一回目のレビューとも被るけど、この作品はテーマが優れているだけでなく、最後まで徹底してポップに描かれているところも評価したい。中学生が見ても安心だと言いたくなっていまう位ポップだ。。
自分にとってはSODのマジックミラー号とかは、なんか生々しく感じてしまい、何かポップを履き違えているように思ってしまう。    

最後に、ここまで読んでこれのどこがゴーストやねん!と思う方もいるかもしれないが、それは実際に作品を手に取って確かめて欲しい。俺が今回書かなかった部分にこそ、AV界のゴーストと呼ばれる所以があるのだから。

(文責 ミシェル)