主演:浅倉舞
タイトル:名器狩り 〜実録●朝まで生ビデオ(浅倉舞に何が起こったか!?)〜
メーカー:h.m.p
レーベル:tiffany
発売日:1992年9月22日
監督:不明

よく「ミシェルは何でそんなにもレイプ作品を嫌うんだ?」と聞かれることがあって、その度に俺は適当な嘘をついてその場を誤魔化していたのだけど、今回の記事を以て公式な回答とさせて頂く。

この作品は他の浅倉舞作品と同様ドラマ仕立てとなっている。ドキュメンタリー番組に出演した浅倉舞演じる浅倉舞子が過去に起こったレイプ被害について語っていくという形で物語りは進んでいく(この作品でも男優の演技力は無駄に高く見てるこっちがイライラするくらいなんだが、その辺の詳細は今回省く)。

自分にとってはレイプ作品はこれが初めてで、しかも当時はまだローティーンだったので結構ショッキングな内容だった。
ただ、こういう設定なんだ、ということも頭の中では理解できていたのでなんとか最後まで見ることが出来た。

90年代のAVでは特に珍しくも何ともないんだけど、この作品にもメイキングが最後におまけでついている。この作品ではレイプシーンの撮影風景がメイキングとして収められており、俺は特に何をする訳でもなくボーっと見ていた。
その時、浅倉舞が屈強な男優にパイルドライバーでもされんのかってくらい持ち上げられた。当時熱心な新日ファンだった俺は、すげえ、AVなのにパイルドライバーやるんだと思った、と同時くらいに浅倉舞が号泣してしまった。
その場に崩れ落ちる浅倉舞。申し訳なさそうに立ち尽くす男優。突然の事態に焦ってしまい、とりあえず浅倉舞にタオルを掛けるスタッフ。

物凄いビックリしたのと同時に、自分の胸をギュッと締め付けられるような感覚に陥ったのを昨日のことのように覚えている。
繰り返しになるが当時まだローティーンだった自分はまだすごくピュアで、自分も加害者の一人になったような気分になった。
俺はそこから先を直視することが出来なくなり思わず停止ボタンを押した。

昔、誰か忘れたが有名なAV女優が「AV女優だって普段は普通の女の子なんです。簡単にやらせると思ったら大間違いです」というようなことを言っていて、AV女優っていう職業はセックスが好きでしょうがないエロい女の人がなるもんだと思い込んでた俺はかなりの衝撃を受けた覚えがあるが、改めて納得させられた。朝倉舞も普通の女の子だったんだ、と。

俺は浅倉舞から、レイプの悲惨さを学んだ。そして、どんなことがあってもレイプだけはしまい、と心に誓った。。。


今日まで3回にわたって浅倉舞について書いてきたが、手持ちのビデオも無くなってきたので今回で一旦終わりにしようと思う。色々と青春時代を思い出して書いてて楽しかった。

(文責 ミシェル)